リレーコラム #11  こどもがまちで働くワケ

好きなことをみつけてほしいです。誰にも邪魔されずに。〜夢中になれる時間はその人にとって宝物だと思います。 

_ パッケージデザイナー 三原美奈子



リレーコラム 11回目はパッケージデザイナーの三原美奈子さん。

こどもDIY部に遊びに来る子はものづくり好きな子が多いので、デザインして形にする仕事をしている三原さんに仕事観やこども時代のことを伺ってみました。





Q1 現在のお仕事やこれまでの活動の内容を教えてください。


パッケージデザイナーをしています。ほとんどの時間は企業の商品パッケージを考えていますが、そこから派生してパッケージの展覧会をしたり、大学や講座で講師をしたり。公益社団法人日本パッケージデザイン協会の理事としても活動しています。

また、モファというアーティスト集団の事務局メンバーでもあります。友人に誘われてはじめて、もう10年経ちました。地域でアートイベントを開催したり、ワークショップなどを実施しています。ここで生まれた「パッケージイグルー」というワークショップは、「パッケージデザイン」という分野や職業をもっと一般の人や子どもたちに知ってもらいたくて考え出したんです。



パッケージイグルーワークショップ。空き箱にはマジックテープが貼られているので、壊して何度でもつくり直せる。(撮影 辻村 耕司)




Q2 子ども時代はどんなことに熱中していましたか?


新しいアイデアや面白い事を考えるのが好きでした。そのアウトプットとして絵を描いたり工作をすることに熱中してたと思います。ただ、思ったらすぐ実行したい性格で、親にいつも「今日は無理」「すぐにはできない」と言われ、常に物足りない気持ちでいましたね(笑)早く大人になって、何でも自分でやってみたいと思っていました。



Q3 三原さんは起業していらっしゃいますが、ぶっちゃけ起業してよかったと思いますか?理由と一緒に教えてください。


良かったです。ずっとやってた仕事をひとりで始めただけなので起業というほど大それた事でもないのですが、今の私にはマッチしてると思います。

全て自分で決められるところが一番楽ですね。私の場合、通常のデザイン業だけでなく、いろんな仕事や用事があるので、その優先順位を採算以外の自分基準で決められることが大きいです。

PAKECTION!展覧会でのアーティストトーク



Q4 こどもスタートアップ塾では子ども達のアイデアを発信する取り組みです。三原さんにとって創ったものを発信することにどんな意味がありますか?


デザインは常に他者評価なので、発信することは必須です。関西弁で言う「発信してなんぼ」。

できあがったものを発信するのはもちろんですが、アイデアの種の段階で小さく発信して仲間と共有することも大事だと思っています。いろんな意見や視点を得てアイデアが更に磨かれるからです。それに何より、人のアイデアを聞いてそれについて話し合うのってすごく楽しいですから。

PAKECTION!「PITTANCO展」作品/The world is your oyster (撮影 松田 将歳)




Q5 最後にこれからの時代を生きていくこども達へのメッセージをお願いします!

好きなことをみつけてほしいです。誰にも邪魔されずに。

それで稼げそうなら突き詰めて頑張ってほしいし、稼げそうになければ、生活の中でどうやってそれを守るかを考えてほしい。

夢中になれる時間はその人にとって宝物だと思います。


 




こどもの頃からアイデアがたくさん湧いてきて、それを実践してきた三原さん。大人になった今もこどもの時と同じ心で仕事をしている。仕事の優先順位は採算だけではない。

過去のコラムに登場いただいたブランディングデザイナーの青柳徹さんも、落語家 春風亭一之輔さんも、こどもスタートアップ塾のWEBサイトを作ってくれるBlue−puddleの佐藤ねじさんも、自分で仕事を選ぶことを大事にしていて、それは必ずしも儲かるものばかりではない。

こどもDIY部はこどもスタートアップ塾を通じて、やりたいことをやり続ける楽しさを伝えたいんだと改めて気づかされました。

こどもも大きくなるにつれ「なりたい職業」はどんどん「食べていくためのツール」になっていく。もちろんすごくすごく大事なんだけど、それだけである必要はないよね。

人生100年時代の君たちにはなおさら。


クラウドファンディング「こどものアイデアで会社を作って起業体験「こどもスタートアップ塾」をつくりたい!」残すところあと10日。どうか達成させてください!

こどものまちをつくろう ホームページ

東京都豊島区、新宿区、中野区、練馬区の境い目あたりで開催される、こどもたちだけでまちをつくるあそびについて紹介するホームページです。次回は2019春の開催を目指しています。それまでに、小さい規模の遊びをいろいろなところで展開していきます。