大人がこどもの失敗に寛容になれたら、
大人にとっても幸せな世の中なのではないかと。
_こどものまちスタッフ Takakoさん
リレーコラムの2回目からは、Q&Aスタイルでお届けします。
今回コラムを寄せてくれたのは「こどものまち」スタッフで、中学校の保健室の先生をしているTakakoさんです。
学校の保健室には、怪我や病気の子ばかりが集まるわけではありません。保健室にくるこども達との会話を通し言葉にならないモヤモヤを感じて、自らもモヤモヤとしているというTakakoさん。ひょっとしたらTakakoさんの言葉は、こども達の言葉を代弁しているのかもしれません。
Q1 現在のTakakoさんのの活動やお仕事どういうものですか?
中学校で養護教諭をしています。保健室にくる中学生のいろんな話を聴いては一緒に笑ったり、怒ったり、考えたりしています。また、月に1回地元のプレーパークに遊びに行きがてらお手伝いをしています。
Q2 こどものまちづくりに関わろうと思った動機はなんですか?
学校の生活はやることがどんどん増えてきて、どこか息苦しいと感じています。
一方家庭でも、学校で失敗したり遅れを取らないようにとあれこれ習い事をさせたりして、小学校に上がる前から忙しいのが当たり前の子供たちをみていて、「これってヘンじゃない?」と思ったりもして。
それってつまり失敗しちゃいけないっていう、暗黙のプレッシャーを与えてるということに他ならない。常に与えられる、目に見えないプレッシャーがこども達を苦しめているのではないかと感じていて。
だからこどものまちのような「こうあるべし」という枠のようなルールのようなものが「ゆるい場所」で子どもたちがどんな力を発揮するのか見てみたかったので。
Q3 実際にこどもの様子を見ていかがでしたか?
私はこどものまちの役所でこどもたちに仕事を教えたり、相談に乗るスタッフでしたが、働く子たちを見ていると、実に頼りがいがあるし、生き生きとしていました。
例えば失業者が増えたときに、「雇用を増やすために起業家増やしたいね」と私がいえば、起業家への融資を実行したりします。まず問題提起は大人がすることが多いけど、アイデアを考えて実行するということについては放っておけばできるわけです。これは学校で学んでないことだから、こどもの内側から思いつくアイデアです。
「体力がない、集中力に欠ける、生活経験が乏しい」など、今のこどもたちは何かと力不足と言われてしまいます。
しかしこどものまちでの子どもたちを見ている限り、そんな風には思いません。
こどもの潜在的な力が変わったわけではない。大人のこども観が実態とそぐわなくなっているのではないかと改めて感じています。
Q3 スタッフとして実際にかかわってみて、こどもの成長に有意義な点はどこにあると思いますか?
集中してやっていることを時間で切られないこと、逆につまらないと思ったらやめられること。プレイパークを含めこどもの「遊び」の活動をしている人たちは大事にしていることだと思うのですが、どんなことでも自分で決められることは自信につながると思います。あと、「好き」「嫌い」「得意」「不得意」に気兼ねせず向き合えるところも今やなかなかないのかもと思います。
Q4 こどもの育つ社会環境について、変えたいと思う事はありますか?
大人がこどもの失敗に寛容になれるといいと思います。それは大人にとっても幸せな世の中なのではないかと。大人のいいように、社会の求めるように型にはめるだけでなく、自分が育ちたいように育ったのびのびとした子供たちにたくさん出会いたいです。
Takakoさんのコラムを読むと、学校という場所にルールや枠があるのはある程度仕方がない、でも家庭までもが学校化しているんじゃないか?そんな問題提起を感じました。
さて次回は学校勤めのTakakoさんとは違って、自由に仕事をしている イラストレーターの井上ヤスミチさんです。彼もこどものまちのスタッフです。
自由に生きている彼はなぜこどものまちに関わっているのでしょうか?
根ほり葉堀りインタビューしたいと思います。
ではでは、またね!
こどもDIY部ではこどものまちを常設化することを目指しています。実際には60㎡のアトリエでは「まち」はできません。でもWEBという広く世界に繋がる場所を利用することを考え、そのWEB開発費をクラウドファンディングで集めいています。こども達が自由に挑戦できる場づくりにぜひ力を貸していただけませんか?
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